GOLDWIN INC.

THE NORTH FACEの機能性と普段づかいがうまくマッチする街。


執行役員
THE NORTH FACE事業部長
森 光/Mori Hikari

事業統轄本部
販売一部 店舗運営グループ
中部・西日本エリア リーダー
田中 彰/Tanaka Akira

--本日はお忙しいところありがとうございます。まず、THE NORTH FACEでの2人の役割を教えていただけますか。

Mori
-THE NORTH FACE事業部の事業部長をしております森と申します。
言葉通りTHE NORTH FACEの事業すべてに関わっていますが、主なところでは製品の企画・開発、マーケティングを統括しています。

Tanaka
-販売部の田中です。僕は西日本の直営店を管理していて、その中には北陸エリアもあり、竪町の金沢店も僕の担当です。
店長と一緒に日々のお客様との接点をどうするか考えたり、労務関係をマネジメントしたりしています。

Mori
-THE NORTH FACEが金沢に直営店をオープンさせたのは6年前の2011年で、当時は、北陸唯一の直営店でした。

--その金沢に来てみての印象はどんなものでしたか。

Mori
-歴史的にも文化的にも北陸の中心だし、街はすごく感じがいいですよね。
ザ・ノース・フェイスの店を出したいとは以前から思っていたんです。歴史、文化だけじゃなくアウトドアフィールドに近いのも、
ポイントになったと思います。白山をはじめ、山も海もすぐという印象です。
それから、ザ・ノース・フェイスを日本で展開する私たちゴールドウインは、創業地が富山県小矢部市なので、金沢はなじみのある場所とも言えます。

--金沢店が店を構えるのは、街のファッション発信拠点でもあるタテマチストリートです。
スポーツブランドとして、どういう形でファッションシーンに切り込んでいるんですか。

Mori
-率直に言うと、ファッションを意識してもの作りをしたことはありません。
私たちゴールドウインの掲げる理念もスポーツファーストですから。
ただ、私たちがよくキーワードにするのが「ライフスタイルを提案する」です。
ザ・ノース・フェイスは山登りやスキー、スノーボード、トレイルランニングといったアウトドアスポーツのためのブランドです。
アウトドアスポーツと親しむライフスタイルを提案していますから、ライフスタイルの延長で街でもザ・ノース・フェイスを着用される方が増え、結果的にファッションとしても受け入れられたんだと思っています。

Tanaka
-ファッションは自由なものですから、ザ・ノース・フェイスの「より安全で、楽しく、快適に」がコンセプトのアクティブさを受け入れる下地があったんでしょうね。

Mori
-それから、近年ではアウトドアスポーツに求められる機能、例えば防水性や強靱性、軽量さがもたらす携帯性、速乾性といったものが、日常着でも重視されるようになりました。特に、トラベルカテゴリーではアウトドアで培った技術が重宝されています。これは、アドベンチャーのようなハードなものから、出張のようなライトな領域までのすべてにおいてです。こうしたトラベルカテゴリーの場合には、街中で着ることを想定したデザインにしています。

Tanaka
-付け加えると、各メディアで一時期、ファッションとしてのアウトドアという体裁で各アウトドアブランドをピックアップしていたことが、ザ・ノース・フェイスにファッションブランドのような印象を与えているのかもしれません。
それに、日本独自のレーベルであるTHE NORTH FACE PURPLE LABELが、海外で人気なことも要因になっていると思います。
PURPLE LABEL自体は、ザ・ノース・フェイスが生まれた1966年のデザインに近い形でスタートしたんですけど、
海外では展開していないのに、その海外のからの引き合いが非常に強いんです。

--ところで、アウトドアブランドで働く方は、やはりアウトドアスポーツ好きが集まるんでしょうか。

Mori
-そうですね、私は昔から山が好きで、ハイキングもトレッキングもロッククライミングもやりますし、スキーもスノーボードもします。
ちなみに、THE NORTH FACEの名称は、山岳で登山の難しい北側を意味する言葉なんですよ。

Tanaka
-私も学生の頃から山が好きでよく登っていました。
今は家族でキャンプをしたり、子供たちと近くの山を登ったりして楽しんでいます。

--話しを戻して、ザ・ノース・フェイスにとって金沢はどんなマーケット、あるいはどんなファッションシーンでしょうか。
特に、店舗に携わる田中さんの目にはどう映っていますか。

Tanaka
-北陸の気候は雨も雪も多いですし、冬は本当に寒いですよね。
そういう中にあって、ザ・ノース・フェイスに対する支持はとても強いと感じています。
北陸のような環境になればなるほど、ザ・ノース・フェイスをライフスタイルに取り入れやすいので、金沢店は僕らの強みを発揮できている店ではないでしょうか。
他の都市と比べると、森も言っている通りアウトドアフィールドの近さが特徴だと思います。
白山や立山に今度行くからというお客様の声はよく聞きますね。
加えて、秋になると金沢マラソンや富山マラソンがあるので、大会1カ月前くらいからランナーのお客様が大勢来店されるのも印象的です。

Mori
-私たちはファッションという言葉をあまり使いませんが、竪町はファッションの街ですし、これからそのファッショナブルさはさらに磨かれていくんだと思います。
そんな中で、ザ・ノース・フェイスの機能性と街の普段使いのニーズがうまくマッチするのがタテマチストリートであり、金沢のライフスタイルなのではないでしょうか。
東京でもそういうライフスタイルのニーズは多いのですが、冬の晴天率は高いし、寒さも程度がしれているので、
むしろファッションとして楽しんでいる方がメインですね。オーバースペックな場合もありますが、
逆にそれをパーソナリティーにしている方もいます。
一方、金沢ではファッションとして楽しむと同時に、実用性も評価されていると感じますし、全体的に地に足が付いている印象です。

Tanaka
-これまでだと、平日は昼に主婦層の方、夜に仕事帰りサラリーマンの方が来店され、土日は若い方中心になるのがパターンでした。
このパターンは、ほかの店舗でもそう変わらないと思います。
それが、2017年2月のリニューアルでキッズカテゴリーを拡張したところ、平日でも家族で来たり、おじいちゃんやおばあちゃんが孫のために買い物に来たりと、来店者の幅が大きく広がっているのも、今の金沢店の特徴だと思います。

--店舗のリニューアルを終えた今、THE NORTH FACEのこれからの展望をどのように見ていますか。

Mori
-最近は、アウトドアだけでなくアスレチック的なカテゴリーが伸びています。
ザ・ノース・フェイスはもともとトレイルランニングに力を入れていましたが、トレイルランニングする人が街中でジョギングしたり、
ジムでトレーニングしたりと大きな意味でそういうトレーニングを包括したマウンテンアスレチックが育ってきていますね。
金沢店でもこうした新しいカテゴリーをしっかりお見せするようにしていく方針ですし、
もちろん、キッズカテゴリーでもザ・ノース・フェイスとして存在感をしっかり出せればと思っています。

Tanaka
-竪町周辺にインバウンド向けの宿泊施設が増えていくようですし、アジアの方々にはジャパンプロダクトのニーズが非常に高いので、僕はそうした海外の方々にも対応できる店作りがこれから必要になるのではと考えています。