大沢伸一

金沢の魅力はコストパフォーマンス。実現可能なことが多い場所。


大沢伸一(Shinichi Osawa)
音楽家、DJ、プロデューサー、選曲家。
リミックスワークを含むプロデュースワークでBOYS NOIZE、BENNY BENASSI、ALEX GOHER、安室奈美恵、JUJU、山下智久などを手がける他、
広告音楽、空間音楽やサウンドトラックの制作、アナログレコードにフォーカスしたミュージックバーをプロデュースするなど幅広く活躍。
今年14年振りとなるMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』をリリースした。

 

www.shinichi-osawa.com/
https://www.facebook.com/shinichiosawa
https://www.instagram.com/shinichiosawa/
https://twitter.com/shinichiosawa
https://soundcloud.com/shinichiosawa
https://www.mixcloud.com/shinichiosawa/

--今回は2017年4月8日にオープンした「Kanazawa Music Bar」の監修を務められている大沢伸一さんにお越しいただきました。お忙しいところありがとうございます。

Osawa
-よろしくお願いします。

--「Kanazawa Music Bar」は、同時期にオープンした地上9階全38室のホテル「Kaname Inn Tatemachi」の1階にあるバーです。営業時間は午前7時~午前2時まで。バータイムは18時から。厳選したサウンドシステムを導入し、1000枚を越えるアナログレコードからジャンルや時代の枠を超えた音楽を聴かせてくれるスペースとなっています。こちらの監修を今回、大沢さんがご担当されているわけですが、どういった経緯でやることになったのですか。

Osawa
-ホテルとバーを作ったオーナーの細川博史くんと元々友人なんですよ。東京で知り合って、もう10年くらいのお付き合いになりますかね。5年ほど前に細川さんは故郷である金沢へ戻られ、それからもずっと交流は続いていました。今回、新しくホテルとバーを作るということで、「何か手伝えることがあればやるよ」と話していたんです。

--すでに、代々木と銀座それぞれでバー(代々木ヴィレッジMusic BarとGinza Music Bar)のプロデュースをされています。

Osawa
-代々木がオープンしたのは2011年、Ginza Music Barがオープンしたのは2014年でした。両店のオープンから時間が経ちある程度、ノウハウが蓄積されてきましたから、スムーズにいくだろうとも思っていました。

--代々木と銀座のMusic Barは、「最高の音楽を最良の音質で、お酒と共に楽しむ」ということをコンセプトにされています。Kanazawa Music Barも同様のコンセプトになりますか。

Osawa
-実際、監修することが決まってから、どのようなお店にするかを細川くんと話し合いました。代々木や銀座と違い、金沢は僕にとって未知の土地。金沢でミュージックバーをやる意味とか、金沢という地の利を活かすにはどうすればいいかとか、色々と話し合いましたね。それでも細川くん自身が「代々木や銀座と同じコンセプトのバーを金沢で開きたい」と。その意志を汲み、金沢という土地に合わせることは敢えてしませんでした。

--これまで金沢とは、それほどご縁がなかったのですか。

Osawa
-結構来ていますよ。ほとんど仕事絡みですが。近年はこのお店のプロデュースなどで頻繁に来るようになり、どんどん好きな街になってきています。

--竪町の印象はいかがですか。

Osawa
-確か、一番最初に来たのは20年前くらいだったんです。その時は中心地の竪町にものすごくたくさんの人がいて、街そのものが繁栄しているイメージがありました。大きなファッションビルがあり、レコードショップもあって若い人が足を運んでいる。人が集まり文化を作っているという空気を感じました。そこから年月を経て、当時と違い少し寂しくなっていてちょっと驚きましたね。

--年月と言えば、ソロプロジェクト「MONDO GROSSO」のニューアルバム「何度でも新しく生まれる」が今年、リリースされました。新しいアルバムは14年ぶりのことです。

Osawa
-活動休止をしているわけでなく、たまたまそれだけの期間が空きました。

--街も年月で変わっていきますが、大沢さんも14年間で変化がありましたか。

Osawa
-14年という時間に区切らずとも、どの時代を切り取っても変化はしていると思います。周りの環境とか出会っていく人とかで。

--金沢で新しい出会いがあると、また変化が訪れるかもしれませんね。今後は金沢へ頻繁に来るようになりますか。

Osawa
-GINBA MUSIC BARとある意味のイメージの連携を取っているので、可能な限りきちんと見ていきたいと思っています。

--大沢さんにイベントをやっていただけると、竪町に人が集まるかもしれません。

Osawa
-ありがたいことに毎月来る機会ができたので、何かしらの催しは考えたいと思っています。
ところで、金沢の人のメンタリティを一言で表すと何になりますか?

--よく言われるのは見栄っ張りとか、保守的とかですかね。京都を意識している部分はあると思いますが、京都は都として数千年の歴史を持つ街ですから引け目を感じているかもしれません。

Osawa
-東京を起点に考えると、京都と金沢は距離的にそんなに変わらないんですよ。同じくらいの距離感でどちらへも行ける。「さあ、どっちを選ぼう」となった時、金沢は「コストパフォーマンス」で勝ってると思います。宿泊にしろ食事にしろ、京都に比べて金沢は幾分リーズナブルに楽しめまるかも知れません。Music Barのようなお店を作るにしても色々なコストが幾分低い。それはすごい強みだと思います。あまり怖がらずに、色んなことをやれますから。

--これまで様々な街を見てきたと思います。盛り上がっている街に共通していることはありますか。

Osawa
-クラブシーン初期から二十数年、ある程度全国を回ってきましたが、今でもクラブ文化がきちん残っている街もあれば、衰退している街もある。ポイントは共存する気持ちなのかなと思います。あとは、志のある人がいるかいないか。やはりマンパワーが大きいと思います。

--これから竪町をもっと人の呼べる街へしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

Osawa
-ありがとうございました。